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第31回全体研修が開催されました


去る平成31年3月9日(土)14:00~枚方市立地域活性化支援センター「きらら」7階大研修室にて、第31回全体研修が開催されました。

遠竹会長からの挨拶の後、第1部 「病院と居宅支援事業所との連携について」をテーマに、公益社団法人大阪愛護支援専門員協会副会長の中辻朋博様より、ご講義いただきました。

平成30年度制度改定のおける医療介護連携に関する内容についての振り返り、「大阪府入退院支援の手引き」の解説、堺市における医療介護連携の取り組みの紹介など盛りだくさんの内容となりました。

堺市の取り組みとして、この用件の時にはここに申し出るようにということが一目でわかる「病院連絡窓口一覧表」というのがあると聞き、枚方市にもこれがあればとても便利だと思いました。

研修を通して、「相手の立場に立ち、連携の目的や機能、仕組みを理解すること(相互理解の取り組み)が大事。」ということを、繰り返し強調されていたことが印象的でした。

広報委員 廣瀬

第2部は入退院支援の担当者とのパネルディスカッションが行われました。

医療従事者から「関西医科大学付属病院/在宅支援看護師管理師長 中島せい子様」「星ヶ丘医療センター/看護師長退院調整看護師 森田靖子様」「情報管理担当/看護師長 渡部昌子様」「向山病院/医療ソーシャルワーカー 横田哲也様」「坂野病院/医療福祉相談部長 村島公義様」が参加、介護従事者は地域包括支援センターを代表して松徳会 浅田京子様、枚方市介護支援専門員連絡協議会の代表として北浦弘志様が参加いただき、第1部で講義いただいた中辻 朋博様にコーディネーター役となってもらい医療従事者側と介護従事者側の意見交換が行なわれました。

北浦様から、事前に行ったアンケートの内容から抜粋し、入退院に関する不満や要望等を伝え、また、ご自身が退院カンファレンスに参加した際に、専門用語で早口で言われ、理解に困っていた時に、看護師長が察して職員に指摘され、その後、丁寧で分かりやすい言葉に変わりしっかりと連携ができた、とのエピソードを紹介いただきました。

関西医大中島様は、入院後3日でスクリーニングを実施にてリスク評価を行ない、SW、看護師との3者でのカンファレンスをしているとの事。それでも入院在位日数が平均11日で、その間に入退院カンファレンスなどの調整を行なう事の困難さを感じておられるとのことでした。

星ヶ丘医療センター渡辺様は、ベッド数の減少により満床状態が続き退院調整をする難しさと、同じくカンファレンスするにも在位日数が短いため、その調整の難しさを感じておられるとのことでした。また、病院によって使用する言葉に違いがある為、統一する必要性を訴えてくださいました。

向山病院横田様からは、病院紹介と入退院時の情報提供に関してや、対応方法のばらつきに対しての現状を紹介くださり、坂野病院村島様からは、入院期間の判断はドクターの判断によるものとの説明がありました。

それぞれの意見交換が行われた後に、中辻様から感想を振られ、北浦様は第1部で出ていた堺市の「病院連絡窓口一覧表」を枚方市でも作ってもらえるとありがたいと述べられ、浅田様は「ケアマネジャーも病院のスピードに合わせてついていかないとならないと思いました」と述べておられました。

また、医療従事者側からは「措置時代のSWは退院後もみていたが、今はケアマネジャーがその役割をしてもらえている」「急ぎの退院でも、対応してもらって助かっています」「今回出たケアマネジャーの困っている事を持ち帰って研修材料にしたい」「ご本人がケアマネジャーの名前や事業所名を覚えていない事がある為、名刺を渡して財布などに入れてもらうと助かる」などの感想が述べられました。

このパネルディスカッションを通して、医療従事者側にも様々な実情があり、それぞれの立場で連携に対しての意識は高くあるが、なかなかうまく情報共有が出来ていない現状があることを改めて知ることができました。

今後も、必然的に医療と介護の連携は絶えることはなく、携わる者として、スムーズに、明確に、また、利用者、家族、医療機関、事業所のかけはしになるため、努力していく必要性があると思いました。

広報委員 藤澤 豊

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