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第23回全体研修会が開催されました。


寒の入りも過ぎ、寒さもいよいよ本番を迎えた1月31日(水)、きらら大研修室にて第23回全体研修会が開催されました。(参加数 会員58名 非会員6名 総数64名)

今回は、ふくろう法律事務所 弁護士・介護支援専門員 松宮 良則先生をお招きし、「介護支援業務や運営管理におけるリスクマネジメント」~弁護士と介護支援専門員の視点から~という題目でご講演頂きました。

まず、介護支援専門員がおこなうインテークからアセスメント、ケアプラン作成、サービス担当者会議、利用者への説明・同意などのお話を、弁護士・介護支援専門員の視点からお話くださいました。

そのなかで、「緊急連絡先に記載している方に対しての個人情報取扱いについて」、「利用者が亡くなった場合の情報開示の義務について」など、普段のケアマネ業務のなかでは議題に挙がってこないような内容を掘り下げて、そして事例もまじえてわかり易くご説明頂きました。

更に、ケアマネがかかわった実際の裁判例、松宮先生の体験談もまじえてお話頂きました。裁判例も体験談も、とても身近な内容であり不安を感じずにはおれませんでしたが、そのなかで、ケアマネが何をすべきか、という点を丁寧にご説明頂きました。

ケアプランやサービス担当者会議についても、利用者の自立支援に向けて実施することはもちろんですが、サービス担当者会議を開催することで、他のサービス事業所と情報が共有できケアマネ自身のリスク回避が図れること、また、ケアプランに注意事項を記載することでもケアマネ自身のリスク回避が図れる場合があること、それぞれ学ばせて頂きました。

そして、利用者・家族によるハラスメント対策についてもお話くださいました。そのなかで、ケアマネ業務の内容に対して、幅が広くグレーな部分もあるという点について、「ケアマネ自身ができないことはできないとハッキリ伝え、“これはしない”という線引きを統一しても良いのでは?」というご意見に尤もだと思いました。全国的に統一して頂きたいと強く感じます。

ハラスメント対策については、包括に相談し“地域ケア会議”を開催して頂く、サービス担当者会議を開催し各サービス事業所ともどもフォローし合うなど、ひとりで抱え込まず、周囲を巻き込んで解決策をみんなで考えていくことが大事だと改めて感じました。

今回、研修に参加させて頂き、リスクマネジメントについて、より深く把握することができました。また、実際の体験談や裁判の事例などもまじえてのお話だったので、とても興味深く、3時間という研修時間がとても短く感じました。イレギュラーなこと、特にクレームなどは実際に起こると精神的な苦痛は強く、病んでしまいがちですが、今回の研修を通じて一人で抱え込まず、良い意味で周囲を巻き込むことも大事だと感じました。何より、そういったことが起きないための予防策も学ばせて頂きましたので、今後の業務の中でとても力となる大変有意義な研修となりました。本当にありがとうございました。

広報組織化委員 下橋

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